整形外科

概要・特色

 私は、日本整形外科専門医の認定を受けており、一般整形外科、外傷の他、骨軟部腫瘍が専門です。
骨軟部腫瘍は比較的まれな疾患ですが、有名な骨肉腫(骨の癌)などは10歳代から20歳代の若年者の膝周囲に多く発症し、初期治療を誤ると死に至る病気です。現在は医療技術の進歩により早期に見つかれば下肢を切断することもなく、5年生存率は70%以上となりました。ただし、早期に見つけることが重要です。
 当院ではレントゲン、また最新のMRIによって的確に早期に診断することができます。
外来は、現在1日100人(不二越の会社関連の方は10人ほど)の患者さんが受診されます。
整形外科には、外傷をはじめ膝痛、肩痛、腰痛などさまざまな痛みをもった患者さんが受診されます。基本は保存療法(投薬、注射、リハビリなど)ですが、中には手術を必要とする方もおられ、必要に応じて、富山県立中央病院、富山市民病院、済生会富山病院などへ紹介しています。昨年も100人以上の患者さんが紹介先で手術をし、よくなっておられます。
 他院で手術を勧められているがなかなか決心が出来ない、といった方は、セカンドオピニオンといったかたちで受診されてもよいと思います。
また高齢者の受診が多いため、骨粗鬆症の診断・治療には特に力を入れています。骨粗鬆症は、女性に多く(男性の約3倍)、50歳以降急速に増加します。ささいな転倒で背骨、足の付け根、手首、肩などに骨折を起こし、健康寿命を短くします。骨粗鬆症は、骨折の既往歴や骨密度検査によって診断します。当院では2013年より「DEXA」という新しい検査機器を導入し、正確な診断、治療効果の判定ができるようになりました。
 骨粗鬆症は、20年ほど前には「治らない病気」と考えられていましたが、薬物治療の進歩により骨密度の増加、骨折の抑制が可能となっています。実際3年間の薬物治療により約4割の骨折が抑制できています。骨折歴がなくても若い頃より3cm以上身長が縮んだ人は、骨粗鬆症の可能性があるとされています。閉経後の女性はぜひ一度検査を受けることをお勧めします。

整形外科 医長寺﨑 禎
(公社) 日本整形外科学会
整形外科専門医

脊椎専門外来 【脊椎脊髄疾患、脊柱側弯症】

医師 関 庄二
富山大学 整形外科/(公社) 日本整形外科学会 整形外科専門医

 脊椎脊髄疾患は、薬物治療などの保存的加療から手術などの高度の治療の必要性もあり、専門性の高い疾患です。当院の最新のCT・MRIにより現在の脊椎・脊髄の状態を把握し、適切な治療法のアドバイスに努めてまいりたいと思います。また脊柱側弯症は子供から大人まで背骨が曲がる病気です。これまで子供の背骨の骨が曲がる脊柱側弯症の早期発見にも尽力してまいりました。近年運動器検診がはじまり、内科・小児科の先生のご協力のもと脊柱側弯症患者さんの早期治療も多く手掛けてきております。側弯症は、コブ角という角度が25度から装具治療が必要になります。これらの保存的加療にも積極的に取り組んでおります。多くの脊椎の病気に悩む患者様のご相談にのれましたら幸いです。

腰部脊柱管狭窄症(MRI)

脊柱側弯症

リウマチ・骨粗鬆症専門外来

医師 関 英子
不二越病院 整形外科 / (公社) 日本整形外科学会 整形外科専門医/(一社) 日本リウマチ学会 リウマチ専門医

 関節リウマチは、全身の関節が破壊される進行性の病気です。一度破壊が進めば、日常生活が著しく制限されます。現在は、関節破壊が進行する前にしっかりと薬物治療する必要があります。近年関節リウマチの治療は、目まぐるしく進歩しており、新しい治療が次々に出てきております。また早期に治療すれば、関節破壊の進行をかなり食い止めることができるため、専門医の受診をお勧めします。

担当医師及びその専門分野

担当医師名 常勤・非常勤 専門分野または得意とする疾患 学会認定資格
寺﨑 禎 常勤 一般整形外科、外傷、骨軟部腫瘍、リハビリ (公社) 日本整形外科学会 整形外科専門医
関 英子 非常勤 リウマチ、骨粗しょう症 (公社) 日本整形外科学会 整形外科専門医
(一社) 日本リウマチ学会 リウマチ専門医
関 庄二 非常勤 脊椎脊髄疾患、脊柱側弯症 (公社) 日本整形外科学会 整形外科専門医